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[コメント] 破壊の日(2020/日)

2020年7月24日公開にこだわり、コロナ禍の最中に製作された映画。新国立競技場が炎上する映画だ。また凄まじい音の映画でもある。ただし、ちょっと短すぎる。あっという間に終わってしまった。パイロット版のように感じた(55分を超えるので、映倫規定では長編扱いでしょうけれど)。
ゑぎ

 冒頭の雪の表現がとても綺麗でこれは特筆ものだ。坑道の前に渋川清彦松田龍平が坑道の中に入って行く。中には怪物がいるという。この坑道の中の歩行シーンが結構長く、しかも音響が強烈なのだ。続いて、マヒトゥ・ザ・ピーポーが神社の裏に置かれた長持(箱)に入るシーケンス。こゝは短いカットをフェードで繋ぐ。叫ぶマヒトゥ。マヒトゥを救うのは、修験者のイッセー尾形。イッセーは道路沿いで、お土産屋兼食堂みたいな店をやっている。マヒトゥとイッセーを繋ぐのも、コロナマークIIピックアップトラックに乗る渋川であり、彼も修験者だと分かって来る。人差し指をピッと素早く指す所作が反復される。験力(げんりき)と呼ばれている。

 ラストは渋谷に集結し謎と混沌の内に終わってしまうのだが、やっぱり、もういくつかのシーン、例えば渋川とマヒトゥ、あるいは渋川と松田とのやりとり、あるいはマヒトゥの妹役・長澤樹の再登場等があってもいいのにな、という感覚は残る。ただし、特殊状況下のイベント映画として、なんかやり切った感もある。

(評価:★3)

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