[コメント] ROMA/ローマ(2018/メキシコ=米)
シーン導入部で必ず水平横移動か、パンニングをする。屋内でも屋外でも。ほゞ全てのシーンで、なのだ。これが鬱陶しい。待ちポジションが続くとダレるのと同じだ。逆に前進後退移動は、ほゞなし。さらに、切り返し(リバースショット)も基本なし。
切り返しについては、果たして、いつか出てくるのか、ずっと気にして見ていたのだが、あえて云うなら、兄弟喧嘩の際、硬いボールを投げつける場面で2人の男の子のショット/リバースショットがあったぐらいで、人物の会話シーン等では使われていなかった。
後半になって瞠目する造型はあるが、ベビーベッドを購入するためにやってきた家具屋の場面で事件に遭遇するクダリや、その後の病院での出産場面については、私にはそんなに驚くレベルとは思えない。ただし、海水浴のシーンの波間を水平横移動するカメラワークと、きちんと子供達を捉える長回し(というかVFXか?)だけは、見事な設計だ。
あと、武道の練習をする広場の場面は面白い。特別講師の静止する姿勢を、真似できるのは妊婦だけ、という分かりやすいアイロニー。
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