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[コメント] レディ・プレイヤー1(2018/米)

やっぱり、VRゴーグルをかけた人々の、リアルな動作の映像がいちいち挟み込まれる、というところがポイントだろう。これを面白がる(心の中で笑う)映画だと見た。云うなれば、「空飛ぶモンティ・パイソン」の「Silly Walker」のコントのような、風刺としての面白さ。
ゑぎ

 2045年のオハイオ州コロンブス。冒頭の主人公が住むマンション?からして、嘘っぽい。造型としては面白いが、結局、映画中の現実も、アバターの世界以上に嘘っぽいのだ。住環境も、あるいは、25年後のVRゴーグルが、今現在のものとほとんど変わらないというようなことも含めて(未来のVRギアはゴーグル型だろうか!)。勿論、これって、ワザと狙ってのデザインなのだろう。

 一番目のゲーム、レースシーンは凄いスピード感で楽しめた。『AKIRA』の金田バイクかどうかは別として、1台だけ(?)バイクの視点があるのは、とても効果あり、と思う。『シャイニング』の再現を褒める人が多いですが、私も、ニコルソンやデュヴァルが出て来ない、というのは、恐ろしく欠落感があり、がっかりしてしまった。(バスタブの女は、元フィルムのカットでしょう?)対して、ダンスクラブの「Stayin Alive」のシーンは美しいデザイン。また、メカゴジラの登場とゴジラのテーマの変奏には、感激した。ガンダムはつまらない。

 エンディング近く、集まってきた人々から歓喜で迎えられる、というお約束パターンと、パトカーの中でぶん殴られる悪役、というこれも、よくあるオチ。どうしてこんな子供だましのような演出をするのだろう。子供も大きなターゲットだから、なのかも知れないが、そうだとしたら、子供をバカにしている。

(評価:★3)

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