[コメント] ミッション：インポッシブル ローグ・ネイション(2015/米)
予告編にあった、クルーズが飛行機の扉につかまったまま離陸するスタントのシーンがオープニングなのだが、続くロンドンのレコード店での指示伝達の場面。店員の女性とのジャズについての会話。コルトレーン、モンク。この店員、ハーマイオニー・コーフィールドという女優、すこぶる印象に残る。
『三つ数えろ』のドロシー・マローンぐらいに、と云えば云い過ぎか。いや、本作の女優の趣味は良く、ヒロイン＝レベッカ・ファーガソンもシリーズ中、一番のヒロインではなかろうか。ウィーンでのトゥーランドッドのオペラを背景にした暗殺シーンといい、モロッコの発電施設、水中でのデータファイル入手のシーンといい、彼女の存在感は抜群だ。クルーズも食われ気味ではないか。少々生かされ過ぎと云うか、普通なら、もう裏切り者として制裁されるだろう、という部分がいい加減に処理されてしまうのが気になるが、それも映画的だと思おう。
脇役では、ロンドンＭＩ６の局長を演じるサイモン・マクバーニーの狡猾さがいい。
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