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[コメント] 疑惑の渦巻(1949/米)

ちょっと強引過ぎるプロット展開。唐突で分りづらい部分もある。だが、若きホセ・ファーラーが恐るべき才能を見せつけ最後まで引っ張る。これはかなり強烈な悪役だ。映画史に残る悪役と云っても過言ではないだろう。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 またヒロインのジーン・ティアニーは本作でも「ハリウッド最高の美女は彼女かも知れない」という感慨を持たせるのだが、特に催眠術をかけられるシーンのアップの画面は美しい。このシーンの照明の変化の演出も見事に効果を発揮している。あとは、ファーラーとティアニーがホテルのバーで会うシーンで、ファーラーがグラスとスカーフを盗む件の演出がオットー・プレミンジャーらしい闊達さだ。こういう抜群な「人物の出入りの演出」を見るとプレミンジャーがエルンスト・ルビッチの弟子筋であることを納得する。

(評価:★3)

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