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[コメント] 私は猫ストーカー(2009/日)

何と云っても、猫たちの正面カメラ目線カットがとても面白いのだ。本作の良さは、第一にこの部分だろう。
ゑぎ

 あるいは、猫ストーカーシーンは、普通に道端で遭遇した飼い猫や野良猫に対して行われているので、当然段取りのない芝居となり、スリリングさも増す。そういった面白さもある。半面、照明の一貫性は困難で、露出オーバーで人物の顔が飛んでいるカット等も多いのだが、デメリットよりも、面白さの方が勝っているように思う。

 あと、特記しておきたいのは、星野真里と元カレとの電話のシーンで、ワンカット中に2場面を盛り込み、パンニングで見せる、という鈴木卓爾らしい現実を攪拌するような演出がある。部屋のテーブルをはさんで左側で星野真里が電話し、テーブルの右側で元カレが電話している。左とは右は別の場所である、という設定なのだ。こゝもやっていることは単純だが、複雑な感慨を与える演出だと思う。

#備忘。背景に映っていた地名。根津銀座という幟(のぼり)。千駄木の番地プレート。日暮里。鈴木君・宮崎将と一緒に行く公園は上野。不忍池と弁天堂。

(評価:★3)

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