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[コメント] ヨーロッパ一九五一年(1952/伊)

バーグマンを現在の聖人として描くという企画。『イタリア旅行』の一年前の映画だが『イタリア旅行』のバーグマンが甚だオバサンに見えたのに対して本作ではまだまだ美しいと思える。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 照明はフィルムノワールのよう。また、バーグマンの演技も、演出もカッティングも大いに映画の不安感を盛り上げる。冒頭の息子の死やラスト近くの精神病院での自殺騒ぎの演出は唐突ともいっていいダイナミックさ。

 しかし、ロッセリーニの演出力を堪能する面白さはあるが、この映画を好きかと尋ねられると、ちょっと困ってしまうかもね。このような曖昧なラストよりも、『ドイツ零年』のハッキリクッキリしたラストの方が私の好み。

(評価:★4)

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