[コメント] 悲愁物語(1977/日)
ヒロインの白木葉子は案外と良くやっているし、白木が有名になってから住むことになる、開発中の新興住宅街の風景も、これがなかなか普通に良いのだ。左時枝ら隣人の主婦らの距離の描き方も絶妙。また、白木の家のセットが面白い。リビングにしつらえられたツリーハウスのような弟の部屋!この家は、『河内カルメン』の楠侑子の家なんかを思い起こす。
何度か挿入される、弟と近所?の女の子が桜をバックに会話するシーンのシュールさといい、テレビセットが燃えるエンディングのインパクトといい、清順がやりたいことをやったら、こんなことになっちゃうのね。昂奮させられる以上に、呆れて見てしまった。
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