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ゑぎさんのコメント: 更新順

★3きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏(2005/米)スラムダンス』の俊英もなんだか普通の演出家になってしまったのかという寂しい感慨を覚えてしまう。コメディシーンのドタバタ演出はどれもイマイチだ。しかしそれでも冒頭クレジット中にモーターボートと自転車の併走カットを持ってくるところなんかは、普通の子供向け映画じゃない、という宣言に思えたのだが。[投票]
★3ミュンヘン(2005/米)緊張感のあるシーンが沢山あると思う。ホテルの女にまつわる顛末や情報屋ルイ−マチュー・アマルリックのキャラ造型も印象深い。しかしラスト近くのセックスシーンのクロスカッティングは一体なんなんだろう。観客に隠喩を押し付けても構わない。しかし画面として品が無いことこの上ない。『A.I.』のジャンクフェアを思い出した。 [投票(4)]
★2グーニーズ(1985/米)前半の家の立地−高台にある−は良かったが、中盤からどんどん空疎で臨場感の希薄なドタバタ劇となっていく。悪役が全然怖くない(バカにしか見えない)、というのは活劇として致命的だ。それは脚本や演出の不出来、というレベルではない。ティーン向け映画だからこれぐらいの甘い描写で丁度いいと考えているとしか思えない。[投票]
★3プロデューサーズ(1968/米)ゼロ・モステルジーン・ワイルダーの室内シーンのカットバックは恐ろしく下手くそ。メル・ブルックスは映画を判っているとは思えない。中盤の噴水のシーンで、このカット以上のカットはもはや期待できないだろうと思ったが、ラストでリフレインされるとクドイと感じてしまう。劇中劇のパワーは映画史に残るものだと認めるが。[投票(1)]
★4ヘルス(1980/米)まあ『ナッシュビル』級の傑作、と云えば云い過ぎかもしれないが、しかしこれもアルトマンらしい怪作だ。多くの登場人物が散漫に描かれ収斂しないきらいはあるが、 [review][投票]
★4わが心のジミー・ディーン(1982/米)一見舞台劇のようだがしかし紛れも無く映画の呼吸を持つ『フール・フォア・ラブ』にも繋がる傑作だ。それは凝ったフラッシュバックや鏡を使った繋ぎが映画でしかできないから、と云ったレベルではない。 [review][投票]
★4マイアミ・バイス(2006/独=米)展開に難はあるが画面の強度は大したものだ。銃撃戦や爆破シーンの設計も良いし、組織内での会話場面でも見事に迫力ある演出を披露する。夜の海をぶっ飛ばす高速艇のカットなんて実にエロティックでいい。コン・リーの扱いには疑問を感じるが、彼女の存在が映画の基調を作り、その点に関しては一貫しているのだから良しとしたい。[投票(1)]
★4南の島に雪が降る(1961/日)虚構と現実の危うい関係を描いて実に映画的な題材だ。さらにクレジット開けの入道雲のカットから全編に亘って非常に安定したショットの連続。しかし矢張りフランキー堺がピアノを弾くシーンが白眉だろう。フランキーもいいが、皆のリアクション演技がたまらない。 [review][投票(2)]
★4いつか晴れた日に(1995/米)アン・リーらしく実にきめ細かく演出されている。ヒュー・グラントにまつわるシーンは悉く秀逸。特に厩舎でのエマ・トンプソンとのやりとりがいい。正面からのバストショットとなってからの繊細なカッティングなんてため息もの。 [review][投票(1)]
★2バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007/日)これは映画を作ろうとして作られたものではないと思える。[投票(2)]
★3イルマーレ(2006/米)話の運びはオリジナル以上に手際が悪いと思うのだが、本作の画面内外の光線処理には見るべきものがある。バースデーパーティの夜の屋外シーンの光が面白い。クリストファー・プラマーが劇中「光が鍵だ」と言うシーンもあるぐらいで、かなり意識して演出されている。ヒッチコックの『汚名』が2回映るというのもそれっぽい。[投票]
★3マリー・アントワネット(2006/米)ロスト・イン・トランスレーション』同様、車窓の映画。本作でも馬車の窓ガラス越しに外を見るキルステン・ダンストのカットが非常に象徴的に使われている。 [review][投票]
★3ドリトル先生 不思議な旅(1967/米)後半、旅に出てからは少々だれてしまうけど、前半の屋外撮影がとても良いと思う。ロバート・サーティースらしい絵画的な構図。色使いはややのっぺりしているが。 [review][投票(1)]
★3革命児サパタ(1952/米)ジョー・マクドナルドは流石に堅実な仕事ぶりだが、これといってハッとする画面があったとは思えない。カザンらしい臭さもあまりないがラスト近くのすがりつくジーン・ピータースは臭い。ジョセフ・ワイズマンが米人の側近を演じており、これがいい。私にはアンソニー・クイン以上の存在感だと思える。[投票]
★3魚が出てきた日(1967/英=米=ギリシャ)カスタネットのファーストカットから3人の女が唄い踊るアバンタイトルが結局一番面白かった。ワクワクした。 [review][投票(1)]
★3息子と恋人(1960/英)冒頭すぐさま、本作の嫌らしさがおもんぱかれるが、画面は美しい。つまり、ジャック・カーディフらしく「撮影の映画」だとすぐに判る。同時に母親を演じるウェンディ・ヒラーの映画でもあり、特に前半は圧倒的だが、彼女へのディレクションが嫌らしいのだ。 [review][投票]
★3氷の微笑(1992/米)ヒッチコッキアンの哀しい性。別荘の周辺、海と崖が見える画にグッと来てしまう。有名な取調室のシーン。カット繋ぎはとても通俗的だが演出のテンションは突出している。またラスト近くのエレベータの緊張感も明記すべきだ。全体に影の使い方はバーホーベンらしさか。人物への寄り気味の画角はデ・ボンの特質のように思う。[投票(2)]
★4ふんどし医者(1960/日)森繁が尊大な黒澤っぽいシーンもいくつかあるのだが、なぜか涙が溢れて困ってしまうシーンが多くある。特に夏木陽介が弟子入りさせて欲しいと言い出し、座り込みをするシーン前後が泣ける。また家屋のセットと見せ方がいい。美術は中古智。カメラは稲垣浩らしい危うい高低感がある。 [review][投票(1)]
★3シリアナ(2005/米)ジョージ・クルーニーとかマット・デイモンを被写体にこの手のカメラワークとジャンプカットって、なんか酷く低俗な印象を与えるようになってしまった。低俗って言葉が云い過ぎだとしても、このお仲間達の画作りは殆ど同じルックにしか見えない、というのは映画ファンとしても嬉しくない。パキスタン人の役回りが映画としては救い。[投票(1)]
★3若い人(1952/日)杉村春子がやっぱりメチャクチャ面白い。あとは一貫性の無い映画で池部良久慈あさみ島崎雪子ら主要キャストは大なり小なり分裂している。市川崑の画面の才気も前半、中盤、後半でかなり違う。池部が窓から下を見ると一つ下の階で久慈も窓から外を見ておりチョーク?を落とす俯瞰のカットなんかは凄い造型だと思うが。 [review][投票(1)]