「胸あたってる？」

ありえない。原チャリに誘う所までは許せるんですよ。自分には時間が無い、だから仲良くなりたいから彼女なりに勇気を出したのかもしれないと思えるんです。でもその一言はやりすぎ。彼女は不思議チャン（この言葉大嫌い）なのか？と言う疑問を葬式の生徒代表と言うシーンで否定してしまっている以上、はっきり言ってこれはもう完全に作り手側のオッサン連中がまさみタンに言わせてぇ！というそれだけの台詞でしょう。以下そういう暴走は防波堤でのやりとり以降もちらちらと見えます。見える、オレには見えるぞ！撮影中に、ラッシュに、この映像を見た関係者オヤジ達が誰にも見せないような、こっちとしても見たくないような「キュン♪」って顔して銀幕のまさみタンを眺めているのが！朔太郎にしてもやりすぎ感漂う行動炸裂です。特に婚姻届には申し訳無いが爆笑してしまいました。何だ！その人生先取りしましょうアクションは！お前が一番彼女が死ぬと思ってんのか！

とは言えこういう映画のおかげで数多の稼げない映画が作れる訳で、そういう中から未来の監督も生まれてくるであろうことを考えたら、まぁ映画としての体も成してましたし、綺麗な映像もあったので全体として許せる作りではありました。泣けるかどうかと言われれば全く泣けませんでしたが。