端的に言ってしまえば、生首がゴロゴロ転がるラブストーリーなんて見たこたねーやな、って話。

医者の誤診によって余命宣告を受けたボクサー・葛城レオが自暴自棄になっていた夜、ヤクザと中国人マフィア・汚職警官らのゴタゴタに巻き込まれる。

ベッキー演じるジュリの吹っ切れ具合と窪田正孝演じるレオのボクシングが見どころ。

立体駐車場から脱出する際に車ごとパトカーの群れを飛び越えるシーンだけがなぜかアメコミ調アニメで描かれている点、謎。

モニカ（桜井ユリ）を演じる小西桜子、暗い夜には可愛いく見えたが、朝日が昇る頃には四角い輪郭が目立つようになり好みじゃなかった。個人的に似たような経験があるのでそこだけデジャヴ。それはおいといて、ユリの幻覚の中で父から守ってくれたユウジなる男が地元でご懐妊の妻と幸せそうに歩いているのを見て、ようやく彼女も初恋から吹っ切れた様子。薬断ちと向き合う。

勝つことに微塵も喜びを感じなかったレオが、リングの上でガッツポーズするラスト。

人間、一回は、余命宣告受けてみるのもいいかもね。