膵臓の調子が悪くて、きっと死ぬ病モノと思って鑑賞。

話の展開が『世界の中心で、愛をさけぶ』のようで、キャラクターは『四月は君の嘘』のようで。

ラストまで観たらまんま『四月は君の嘘』で驚いた。

ヒロインが膵臓の病で死ぬんじゃなくて通り魔に刺されて死んだことよりも！

涙は全く出なかったけれども、全体的に丁寧な作りで好感は持てた。

小栗旬や北川景子のネームバリューを借りないと集客できなさそうな配役はいかがかと思うが浜辺美波のステップアップの為には止むを得ずか。

決して浜辺美波が悪いわけではない。

まだ無名なのに強烈な個性を持っていて、人によっては好き嫌いがハッキリと意見が割れそうなヒロイン・桜良役を無難にこなし、最後には「良かった、いいキャスティングだった」と思わせるだけの魅力はあった。

ただ、個人的には余り好きなキャラクターではないんだな、やっぱり。ごめん。

女優ではなくこの桜良というキャラが個人的に苦手。軽めの肉食系女子と言うかなんと言うか......。

あと、これくらいの年齢の子の病モノはどうしてこんなに親の存在が希薄になってしまうんだろう。

毎回毎回不思議でならない。

G.Wに泊りがけの外出をさせるとか、病院の面会で親に一度も出会わないとか、病気の娘を置いて両親共に不在の夜とか、ちょっと考えられない。リアリティーがなさ過ぎる。

青春ラブファンタジーに親は不要ですか。はいはい。