[コメント] リトル・フォレスト 夏・秋(2014/日)
圧倒的に美しい四季折々の風景、いち子の情景モノローグ、台詞か素かわからないほど自然な演技、どれも美味しそうな料理、そしていち子の咀嚼音。垢抜けない髪型もアースカラーの洒落てない私服も作業着も、どんなときも橋本愛はただ美しい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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甘酒も、米サワーも、薪ストーブで焼いたパンも、グミのジャムも、ウスターソースまがいも(このエピソードは笑える)、ヌテラも本当に美味しそうだ。
この映画が単なるエンジョイ・スローライフものと一味違うところは、イワナや合鴨をきちんと殺して食べるところを描いていること。農作業の大変さも丁寧に描いていること。
何となく農業して自給自足できてるわけじゃない。
電気代やガス代はどうしたってかかる。そのためにいち子は日雇いのバイトをしたり、何かとお金に困っている。
そう、エンジョイ・スローライフものはとにかく綺麗なところしか撮らない。動物は殺さずに肉を手に入れるし、お金の話も一切出てこない。浮世離れしているのだ。
その点に於いて、本作は圧倒的リアリティーを持ちながら、いち子の日常を眺めていられる。
まるで一年間彼女が本当にここに住んでいたかのように。
「米は人の足音を聞いて育つ」「自分で殺したこともないのに殺し方に文句を言う奴にはなりたくない」名言だ。
どうでもいいが、橋本愛の包丁さばきはきっと普段から料理してるって感じがした。
手料理は旨そうだ。さらに好きになった。
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