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[コメント] 手紙は憶えている(2015/カナダ=独)

目覚めるたびに死んだ妻の名前を呼ぶゼブ。まさか認知症がオチにまでかかわってくるとは.......。4人に会いに行く=3人はハズレと最初からわかってしまうのが残念。まぁ、3人目にもちょっとした仕掛けは用意されているのだが。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







全てマックスの思う壺って奴ですな。

どうして認知症のゼブでなければいけないのか。

どうしてマックス本人が行かないのか。

確かに車椅子に乗って酸素吸入器を担いでいるマックスよりは、単なる認知症のゼブの方が身動きは取りやすいかもしれない。

ただ、寝るたびに全てを忘れるってかなり重度の認知症だぞ?

相手の顔がわかるのは二人だけだから、と前置きがあるせいでその疑問もどこへやら。

結局はナチ二人を始末したかったマックスに踊らされていた、という展開。

マックスとの約束すら手紙に書かれているから信じてるだけで、再会して以来の親友だったかどうか、それすらも怪しい。

マックス的にはゼブの呆け待ちだった可能性も高い。

物語は4人目のコランダー宅で急展開する。

今までメンデルスゾーンを弾いていた彼はここに来て突然ワーグナーを弾きだす。

なぜだ?

思えば3人目のコランダー宅でもクリスタル・ナハトについて詳細に記憶していたりする。

そうした丁寧な伏線は4人目のコランダーによって全て回収され幕となる。

貫井徳郎や湊かなえのイヤミスを想起させるような終わり方。

嫌いじゃないです。

(評価:★5)

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