コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 潔く柔く きよくやわく(2013/日)

これ、両思いの相手を亡くした者同士っていう設定の方が良かったんじゃないの? 強引なブルドーザーが各々の過去をへし折っていく物語に見えて不愉快さすら感じた。斉藤和義の名曲「かげろう」を流すタイミングも違くね?
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







共に幼馴染を亡くした過去を持つ二人。

時の経過とともに自分では忘れたように思っていても、心の深いところでそのことが喉に刺さった魚のトゲのように、残り続けている。

似た境遇にある二人が心情を吐露し合って、過去を清算し前に歩き出すストーリー。

……かと思っていた。

それが映像で観ると単に個々に思い出の地を訪れて、勝手に泣いて、勝手に前に歩き出すストーリーだったように感じた。

傷を舐め合え、とまでは言わないけれど、もう少しこう、葛藤、みたいなもの、邂逅、みたいなものがあって然るべきなんじゃないか。

まるで、当然のように、必然のようにカンナとロクは出会い、二人がつきあうために障害となっている「モノ」としての過去をなぎ払うような展開には閉口した。

多分にカンナもロクも死んでしまった相手のことをさほど好きじゃなかった的な設定が余計にそう感じさせるのかも。

これ、両思いの相手を亡くした者同士っていう設定の方が良かったんじゃないの?

原作を知らないのでなんとも言えないけど。

少なくとも僕にはそう見えた。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)カルヤ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。