強盗団の内情は、見張り役と金が必要なカップルとその弟。

カップルは売りさばく筈の麻薬を奪われ、その代金を支払わなければ後がない。

見張り役が言うには麻薬を盗んだ張本人は裏で糸引く弟だという。

見張り役が属する組には麻薬が戻り、カップルを自由に操れる。

弟はセキュリティー会社の仕事で訪れたミラー家の妻・サラに一目惚れし、再びこの家に訪れるために異常な行動に出たというわけだ。

物語的にはサラは不倫しているのか否か、この家に金目のものはあるのかないのか、カイルは妻を疑っているのか信用しているのか。

この辺が見所だと思うが、カイルの行動にいささかおかしな点も見受けられる。

例えばサラに送ったネックレスがイミテーションであることをわざわざ強盗団に教えている点。

時価50万ドルだ、とでも言って大人しく強盗団に帰ってもらえばいいものをわざわざ偽物であることを開示し、結果強盗団が更に長く居座ることになっている。

他にも金庫に金がないのであれば、さっさと開けて中を見せれば済む話だ。

カイルのサラに対する嘘、ということなんだろうが命には変えられまい。

そういう細かな綻びがなければ満点でもよかった。

惜しい。