コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ボックス!(2010/日)

ピンポン』+『ロッキー』÷2って感じでした。主役級に魅力溢れるキャラクターが多数配置されているせいかやや脚本が散漫な感じもあったけど、スポ根友情モノとして見れば満点。原作漫画未読のため、先が読めない展開にもハラハラしました(2010.05/15 試写会レヴュー)
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







カブちゃん(市原)が2度も負けてしまう展開にヤられました。

一度はライバルに。 もう一度は幼馴染に。

俺にはボクシングしかないのに・・・』と保健室で号泣する丸坊主のカブちゃんを見て貰い泣き。

その後、幼馴染のユウちゃんの練習相手となって彼を見守るスタンス。こんな主役、見たことないです。

人は苦労して手に入れたモノは簡単に放棄したりしない。才能があるヤツこそ簡単にそれを手放してしまう』という劇中の台詞に妙に納得させられてしまいました。

決勝戦前夜。カブちゃんのロードワークシーンはフィラデルフィアを走るロッキー・ボルボアを髣髴とさせました。 翌日の決勝戦でライバルと再戦。

試合の中、お互いを認め合い次第に距離が縮まっていく2人が丁寧に描かれていて好感が持てました。きちんと伏線が敷かれていたサウスポー設定も満を持して投下され、戦いはヒートアップ。

若くして亡くなった同級生の女の子が天使となってカブちゃんを見守っている、という伏線がラストまで活かされなかったことだけがやや不満が残りました。

総じて、走る若者、汗を流す若者、スポーツをする若者、友情を交し合う若者、好敵手となる他校の先輩や同級生、そしてはかなく甘酸っぱい恋愛若干量。

おいしいテーマも盛り沢山で、スポ根友情モノ、観たぞ感は満腹に充たされ、満足して帰途に就けました。

若いっていいね。

(評価:★5)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。