何より中居クンの演技が余り好きじゃないです。甘過ぎるんです。アイドルなのに丸刈りにした意気込みは買います。けど、お芝居に多分向いてない。表情のバリエーションが少ないんです。どれも「人に観られること」を意識した表情ばかり。顔が綺麗なのはもうわかった。坊主頭にしても普通にカッコいいから。でも、僕が観たいのは、そうじゃない表情なんだ。僕は、写真集やブロマイドを眺めるほどキミのファンじゃない。

次にＢＧＭ。不自然に突然、音が大きくなるんですけど。全く熟睡できません。その大音量で目を覚ますと必ずといっていいほど、仲間サンが無理矢理に雪山歩いてるんですけど。この映画はワンゲル作品か、と。仲間サンにしても、そんなに芝居が上手い女優さんってイメージはむしろ、ない。けど、彼女の身体全体を使った芝居はそこそこ観られた。あくまで中居君と比してというレベルで。

何かこう、決定的なものが足りない。例えば、今回の主役が山田孝之だったら。 窪塚洋介だったら。瑛太だったら。松田龍平だったら。

ずっとそんなことばっかり考えてた。それほどに主役の２人が物足りなかったです。

オリジナルは未見。ただ、テレビドラマで観た記憶が朧気に。

内容的には知ってるつもりだったけど、変な違和感。例えば・・・。

２００人目の署名ですが、そこにいる泉ピン子始めあんたたち２人いますが、署名してあげないんですかね？　

つか、ラストのモノローグ、「戦争や兵隊もない」、は理解できるけど、「嫁や息子や娘の心配もしないで済む貝になりたい」と最後に吐露したのはいかがなものか、と。 もはや、自分以外の何ものも考えたくない自分勝手な情なし男にしか感じられません。 来世では是非、ホタテに生まれ変わって人に食べられてください、って感じがします。

何も考えたくないなら、石でもいいじゃん。

大体、この作品、手記だけから映画化してるんで捕虜を実は袖口しか刺してない、とかちょっと言い訳臭い。

根本的に好きじゃないのかもしんない。どうでもいいです。