[コメント] 東京タワー(2004/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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「恋はするものじゃなく、落ちるものだ」
透君の意見にはごもっとも。
でも、言い古された台詞だよな。古い!
今更って感じ。
気に入った、使いたい、書きたい台詞が先にありきで書かれた本のよう。
不倫相手との出会い方(不倫サイトの方が今っぽくないか?)とか、配役(原作のイメージにはほぼ合ってるけどさぁ)とか、どれをとっても綺麗過ぎ。
不倫は所詮不倫。
もう少し小賢しい男と純粋じゃない女を描いてほしかった。
何にせよ、視点が原作の男の子寄りから俯瞰にかわって、年下の男の子との一見純愛な出会いを求める主婦が増えそうな、そうでもなさそうな脚本。
ジャニーズの中でもドラマ出演等の機会が多く演技がこなれた部類の二人。特にこの二人は年下の男の子の役も多くて、母性本能くすぐりまくりなんじゃないでしょうか。
ただ、やっぱ綺麗過ぎるんじゃないかい?
こんな子達は不倫としての出会いの中では特Aクラス。
それが当然と思って不倫願望を高揚させる主婦がいたら、そりゃ、ね。
もっとさぁ、リアルを求めるなら、こうドロドロした展開がいいな。
「やっぱ、若い女の方がいいや」とか「30歳超えた人妻は貞操観念が低くなるから楽勝で墜とせるね」とか「あんな女とは結婚したくねぇよな」とか「田舎の人妻って早く結婚するから既婚でもまだ若いんだぜ」とか、そんな男の子たちの本音がもっと聞けたら・・・と思った。言い過ぎ?w
逆に女のほうも遠慮なく「若いと下手だけど可愛いのよ」とか「子供を幼稚園に迎えにいくまでの数時間、となると昼間サボれる営業マンか学生になっちゃうわよね」とか「年下だとホテル代持つの、こっちになるから私も何かパート始めようかしら」みたいな、もっとこう本音を聞きたいんだけど。
実際、そんなもんだよ、不倫なんて。
私見だけど、不倫ってさ、純愛:セフレ=2:8な感じをもう少し描いてほしかった。
何より笑えるのが、透君の存在。
不倫相手の旦那に「高級な玩具(おもちゃ)」呼ばわりされて、同じ日に不倫相手の詩史に「壊れた玩具(おもちゃ)」呼ばわり。一日に違う人間から二度も「おもちゃ」呼ばわりされる男ってなんだ?w
しかも何でこの夫婦の共通認識として、透君が「おもちゃ」なのか?
笑えて仕方ない。
もっと言うなら、妻を寝取られた男が、その相手に向かって「高級な」なんて形容詞を用いるはずがない。
誰が書いた本か知らずにこの映画を観たとしても、原作者若しくは脚本家が女であろうことはその辺りからもすぐにわかる。
そういう意味では「耕二」の存在が一番リアルだよなっ!
透君のお尻を拝みたい女性・・・。
まぁ、「大好きな年下の彼」とでも観に行ってください。
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