冒頭の方で気になったのが中村獅童と小日向文世が病室で会話するシーン。セリフの棒読み？感情込めてる言ってる？実に不自然な感じがしてそこには生きた会話がなく新人俳優の舞台初日みたいなやりとりを感じて「スケジュールが押してたのかどうか知らねぇがよくこんなシーンに監督はOK出したな」と思った。

もうこの時点で物語に心が入っていけないのだが稀にここからよくなる作品もあるのでガマンガマン･･･

その後のしばらく見ていたら記憶を失くした妻に二人の過去を語るシーンがあったのだがどうしても妻役の竹内結子に語りかけているように思えない、明らかに映画を見ている観客に対して説明しているという感じで実にウソ臭い三流演出でひいてしまった。

意識が飛んでというのは別にこじつけだとは思わないし澪はきっと記憶をなくしたフリをしていたのであろう。そこは突っ込まないが1年2年の年月じゃない時代に云わばタイムスリップをしたんだから互いに「老けたよな〜」「ちょっと若くなったんじゃない？」といったような気が利いたセリフぐらい入れて欲しかった。