[コメント] アイ,ロボット(2004/米)
初めは描写が足りないと思った。何度か観ている内に、これはこれで良いと思った。だって『アイ,ロボット』はSF風のエンターテイメント作品だから。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
「ヴィキの反乱にサニーが葛藤する場面」
「人間の愚かな歴史」「個と人類の対比」
「ロボット嫌いのスプーナーが、自身の左腕と肺が機械化されて悩む場面」
これらの事柄を描けばSFファンは喜ぶかもしれません。しかし一般の人達は置いてけぼりを食らう可能性があります。そもそもSFファンにはロボット三原則は常識かもしれませんが、一般的には知らない人達も多いと思います。『アイ,ロボット』は誰でもが楽しめるエンターテイメントです。一部のマニア向けにしなかった事により、SFとしては薄い作品になったかもしれませんが、大衆がSFに触れる良い機会の作品になったと思います。
ロボット三原則の”人”を”人類”に置き換えたアイデアと、視覚的に楽しめるCG、これくらいがSF風エンターテイメント作品には丁度良いのかもしれません。
そしてスプーナー刑事の視点で描いているのも良い点です。なにしろ分かり易い。知らない世界をスプーナーの視点で描く事により、身近な世界に感じさせる事が出来るのです。このような映画館に来た観客を楽しませようとする姿勢が好きです。藤子不二雄先生のSFの定義は、「少し不思議」です。そんなSFが好きな人には楽しい作品だと思います。
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