[コメント] 雪国(1957/日)
純然たる不倫映画であり、不倫小説なのだが、もしシネスケの不倫捜査官様が見たり原作を読んだりすれば、やはり最低点を付けてぶっ叩くのだろうか。
それはそれで、映画は原作とストーリーは同じ(設定を少しいじってますが)なれど、原作から離れてかなり露悪的で扇情的な印象を受ける。もしこの映画からノベライズしてみたりすると、川端の文体とはほど遠い文章になるのではないのか。「葉子の火傷の跡はケロイドとなり、それは人外の者を思わせ、まことに醜悪であった」みたいな文章になりそうな、かなりやばい感じというか。
あとは、原作で使用されていた共時的な表現をそのまま映像化しており、ここには何の作為も存在しない。これでは駄目だ。
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