だって、『ドラえもん』とか見てたに当時の私には、強烈な体験でした。原作買って意味もわからず読んだり。そういう、異様にエネルギッシュでカッコイイ映画として叩きのめされてしまった。地味なポリティカルサスペンスをここまで熱い映画にした結果、この手の映画に同種の物を求める変なルーツを埋め込まれたかもしれない、だからこれを経て『インサイダー』で燃えて、『トラフィック』で燃えれないのに苛立つしまつ、あっちがが普通なんだって。

この映画がきっかけで、未公開資料は期日前に公開され、最近のさまざま調査の結果、オズワルド単独犯行説が固まってしまったのは皮肉な話。でも、この映画がなぜか遺物になってしまないのは、ケネディって存在が神話化してしまったからでしょう。そういった意味じゃファンタジー映画だ、これ。