[コメント] 鉄塔武蔵野線(1997/日)
東京という都市をスクリーンで見飽きた僕らにとって、郊外の大空を走る電線の行方を追う、ただそれだけのロードムービーってのは新鮮。
アスファルトと自然の微妙な割合の中にそびえ立つ送電線の鉄塔は、
確かにロマンであり、これを旅のきっかけにするなんて、
ほんとにナイスアイデアですね。
鉄塔の番号が次第に減っていく構成はわくわくさせます。
柄にもなく、子供の頃を思いだしちゃったりして。
でも、単なるノスタルジーの映画じゃなくて、
現代っ子が持つある種のクールさも併せて描いていて、
ちょっぴり切実。家族、大人との関係とか、友達との関係とか。
例えば市川準の「ノーライフキング」と真逆のようでいて、
実は同じベクトルの映画なんじゃないかと。
ラストシーンもうまいねぇ。
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