「監督がリドリー・スコット？」、「エッ、クラリスはジョディ・フォスターじゃ

ないの？」とテンションの下がる要素が多かったこの作品。でもリドリー・スコットは

見事に期待を裏切って羊の世界を保ってくれたし、ジュリアン・ムーアの

クラリスも全然違和感を感じさせませんでした。続編としても合格レベルだと

思います。でも羊の二人の関係って斬新じゃないですか？　変質殺人の手がかりを

つかむ為に、同類の犯罪者の意見をもらいにいく。あの檻をはさんでの何とも 言えない

関係。でも、今回は恋愛入ってますよね？　大まかな話もレクターの被害者が彼に

復讐するという単純なもの。他の方が書かれていましたが、あれだけ動物的に 己にふりかかる

危険な気配を感じるレクターが後ろから電気銃（!?）で撃たれて、拉致されるなんて

あり得な過ぎ！　見ているこっちは同じ国という単位でも一緒にいたくない

とんでもないオッサンなのに。（笑）　ちょっとあそこは興ざめしてしまいました。

まあこれは原作があるんだから、誰が悪いわけじゃないですけど。

「とりあえず羊ファンは見とけ！」、これがわたしの結論です。