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★3 | わが谷は緑なりき(1941/米) | 荘厳。炭坑町というモノカルチュラルな共同体の在り様を、合唱しながら坂道を下り帰宅する男たちを沿道に立ち並ぶ家の庭先に出て待ち受ける女たち、というパノラミックかつ静謐な情景が象徴する。 [review] | ぽんしゅう, けにろん | [投票(2)] |
★3 | つぐない(2007/英) | クラシカルな美術装丁と光線を柔らかく捉えた撮影に、現代風のスピーディーなカメラワークと時間軸ずらしなどの技巧的な編集が組み合わされ意外な妙味を生んでいる前半部が秀逸。 [review] | 3819695, ゑぎ | [投票(2)] |
★4 | ウェスト・サイド物語(1961/米) | 序曲のタイトルバックに徐々に浮かび上がる不規則な模様から、マンハッタンを鳥瞰する大空撮が浮かび上がるオープニングから鳥肌モノ。 [review] | ダリア, けにろん | [投票(2)] |
★3 | ショコラ(2000/米) | チョコレートの濃厚な香りが漂ってきそうな画づくりが何より魅力的。甘い誘惑の象徴として因習と変化を対峙させる構成もよいと思うし、ジョニー・デップら流浪者が作劇にアクセントをもたらす展開も悪くない。 [review] | ミュージカラー★梨音令嬢, Myurakz | [投票(2)] |
★3 | 雨に唄えば(1952/米) | 完成度の高さは凄まじい。ジーン・ケリーも勿論凄いが、ドナルド・オコナーの身体能力にも驚愕。変な声女優ジーン・ヘイゲンの憎たらしいんだけど、憎みきれないという造形の巧さも映画を魅力的にしている。 [review] | けにろん, 3819695 | [投票(2)] |
★3 | クレイジー・ハート(2009/米) | 作劇に新しさはない。ダメ親爺ものとしては『レスラー』なんかとほとんど同じ構造だ。そして、演出はずいぶんと慎み深い。 [review] | 中世・日根野荘園, ナム太郎 | [投票(2)] |
★3 | トゥルー・クライム(1999/米) | この主人公はイーストウッドそのものなんじゃないか。空気を読まず自ずからの信念と感性で突っ走る独善性、制御不能な下半身、老齢ながら若い女房と幼い子もちであるとのプロフィール。 [review] | けにろん, 3819695 | [投票(2)] |
★3 | ミルク(2008/米) | ショーン・ペンを筆頭に、ゲイを演じる俳優への演技ディレクションが完璧すぎておそろしい。流石ガス・ヴァン・サントと云うしかない。 [review] | ハム, 3819695 | [投票(2)] |
★2 | 未来世紀ブラジル(1985/英=米) | 制作から四半世紀も経てば、世界観が陳腐化するのは仕方ないと思うが、それを差し引いても退屈。これでも分かりやすすぎるし、理屈っぽすぎる。もっと突き抜けてほしい。 [review] | thai, けにろん | [投票(2)] |
★4 | クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001/日) | 感心したのは3点。一、大人たちが育児放棄し子供狩りを始めるというかなりホラーな展開をおちゃらけで中和するバランス感覚。一、園バスでのチェイスや鉄塔の上でのスカイアクションなど活劇演出の確かさ。一、悪役の造形のユニークさ。 [review] | McCammon, 3819695 | [投票(2)] |
★3 | ゴッドファーザーPARTII(1974/米) | このデ・ニーロの特異なる存在感をどう表現すればよいのか。ファースト・インプレッションから、ただ佇んでいるだけで全身からカリズマティックな説得力が滲み出る。 [review] | ダリア, けにろん | [投票(2)] |
★2 | ガタカ(1997/米) | この映画のジュード・ロウはとても魅力的だ。比較してイーサン・ホークの印象が薄いのは、もちろん彼の演技が云々ということではなく、その不幸な境遇を強烈に印象付ける演出、というかエピソードが不足しているのだと思う。 [review] | くたー, ダリア | [投票(2)] |
★3 | ミッション:インポッシブル(1996/米) | 水準レベルのアクション映画だと思うが、この路線、しかもブライアン・デ・パルマとくれば、もっとネチっこいサスペンスを期待してしまう。やや薄味。 [review] | ゑぎ, けにろん | [投票(2)] |
★2 | コッポラの胡蝶の夢(2007/米=独=伊=仏=ルーマニア) | 端的に云ってつまらない。不条理性を志向しながら理屈っぽさを捨てきれない中途半端さ。言語学云々というおよそ映画というメディアには不向きな素材を採りあげながら、全然成功しているように感じられない。 [review] | 寒山拾得, けにろん | [投票(2)] |
★3 | 崖の上のポニョ(2008/日) | 楽しめた。魚/半漁人/人間の変身過程にしても、古代魚ウヨウヨにしても、大波の造形にしても、実にシュールでオリジナリティに溢れている。 [review] | りかちゅ, けにろん | [投票(2)] |
★2 | エグザイル 絆(2006/香港) | オープニングシーンに痺れた。ドア越しのカット。対峙する4人の脇をすり抜ける運搬車(下り坂なのがいい!)。距離感と時間、両面での「間合い」が堪らん。レオーネの映画みたいだ。 [review] | HW, 3819695 | [投票(2)] |
★3 | 告発のとき(2007/米) | 後味の苦さはかつての「ベトナム後遺症」モノと共通するが、語り部となる、国を愛し家族を愛する老父トミー・リー・ジョーンズのキャラクタに抑制を効かせることで、却って深みを生むことに成功している。 [review] | 死ぬまでシネマ, 3819695 | [投票(2)] |
★4 | トイ・ストーリー2(1999/米) | 中盤にかけて、おもちゃ論がやや教条的に過ぎるなあと思って観ていたが、バズたちが玩具店に潜入してから映画にダイナミズムが生まれる。 [review] | 3819695, Myurakz | [投票(2)] |
★2 | 日本沈没(2006/日) | 良くも悪くもエキセントリックな風味のあった'73年版に比べると、映画の話法を忠実に採り入れようとしている志向は伝わってくる。 [review] | ナム太郎, Myurakz | [投票(2)] |
★3 | ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊) | 寓話としてとてもよく出来ている。こういう形で「父親の愛」を描くという着想は慧眼だと思うし、前半からコメディタッチの中に不穏な時代の空気を忍ばせていく匙加減もなかなか巧い。 [review] | モノリス砥石, ジェリー | [投票(2)] |