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★3 | 俺たちに明日はない(1967/米) | オープニングが印象深い。全裸でベッドのパイプをこつこつ叩くボニー。その気怠い仕草に閉塞感が表現される。突如彼女のもとに現れたクライド。彼と一緒に飛び立つことで道が開ける期待を一瞬で運命的に感じ取った彼女の感情が伝わってくる。 [review] | ゑぎ, けにろん | [投票(2)] |
★3 | 日本の夜と霧(1960/日) | マジメなんだかバカなんだか。大総括合戦には博物館的興味をそそられる。珍妙な長回しといい、面白い映画であるのは確か。語彙豊富で流麗ながらも何一つ耳に入ってこない吉沢京夫の形式演説っぷり、芥川比呂志演じるヘタレ教授の造形も絶品。 | t3b | [投票(1)] |
★4 | 仁義なき戦い(1973/日) | 戦後闇市のモノクロ写真が活性化されるオープニング。戦争で地下に押し込められていた人間たちの煩悩と暴力が、占領下の混乱の中爆発する。広島弁の独特の迫力と、津島利章の素晴らしく扇情的なテーマ曲が暴力活劇に色を添える。 [review] | Myrath, おーい粗茶, けにろん, ゑぎ | [投票(4)] |
★4 | 黄色いリボン(1949/米) | 冒頭、暴走する無人馬車をベン・ジョンソンが追いかけて捕まえるシーンの疾走感と迫力に圧倒される。他にも、バッファローの大群や、ジョンソンが単騎でシャイアンに追撃される場面、クライマックスの逃げる馬たちの物量など、見惚れる画面が満載。 [review] | 死ぬまでシネマ, 3819695, ゑぎ | [投票(3)] |
★3 | 第三の男(1949/英) | ケレン味たっぷりの演出とカメラワークが粋。中でも観覧車のシーンは壮観。ただ、最初っから最後まで繰り返される斜めアングルは、ちょっとバカの一つ覚えみたいでだんだんうざったくなってきた。 | モノリス砥石, ダリア | [投票(2)] |
★3 | 断崖(1941/米) | ケイリー・グラントのニヤケ顔が一瞬真顔になるだけで真意が読めなくなる。その効果を最大限に活かしたテクニカルな作品。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★5 | リオ・ロボ(1970/米) | 冒頭の列車強奪劇、説明的なセリフは殆ど無く、登場人物たちの行動を眺めているうちに意図が判明し、その手際の鮮やかさに魅了される。 [review] | KEI, 3819695, ゑぎ | [投票(3)] |
★3 | LION ライオン 〜25年目のただいま〜(2016/豪) | 確かに感動はするのだがそれは実話に感動しているのであって、映画に感動しているわけではない、という気がする。
[review] | KEI, プロキオン14 | [投票(2)] |
★4 | ギルバート・グレイプ(1993/米) | 当時はそんな言葉は存在しなかったが、まさにヤングケアラーの苦闘が題材。苦しい現実を赤裸々に描きながら、どこか温かみのある救いのある物語に仕立てるところがハルストレム流。 [review] | jollyjoker, ダリア, ぽんしゅう, けにろん | [投票(4)] |
★3 | ジェシー・ジェームズの暗殺(2007/米) | オープニングは、流れる雲の早回し。かったるいダイアログの連続で、最初はこれをずっと観続けるのつらいなあと思っていたのだが、いつの間にかどんどん惹き込まれていく。ジェシー・ジェームズひとりがその場にいるだけで、場の空気が張り詰める。 [review] | jollyjoker, ゑぎ, けにろん | [投票(3)] |
★3 | 誰がために鐘は鳴る(1943/米) | 狭苦しい洞窟セットや岩場での状況説明的なセリフばかりが続き、かったるくて仕方なかったが、後半は1943年という製作年を考えれば驚異的なスペクタクルに一転する。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★3 | シェイプ・オブ・ウォーター(2017/米) | これぞ映画にしか創ることのできない世界。一見B級っぽい態をして、ギレルモ・デル・トロは、実に周到にバランスをとって作品世界を構築している。 [review] | おーい粗茶, Shrewd Fellow, 寒山拾得, けにろん | [投票(4)] |
★3 | 仁義なき戦い 頂上作戦(1974/日) | このシリーズ、戦後の極道社会の変遷を局面ごとに辿っていて興味深い。前作『代理戦争』で政治化して繁栄を謳歌したヤクザの世界は、市民社会の成熟とともに"反社"として退けられていく。 [review] | DSCH, けにろん | [投票(2)] |
★4 | ミッドナイト・ラン(1988/米) | 突出して優れたシーンのある名作とは言えなくとも、ずっと映画史の片隅に置いておきたいような愛すべき佳作。バディムービーとしてのキャラクタ設定の妙味と構成の良さが光る。 [review] | はしぼそがらす | [投票(1)] |
★3 | 半世界(2019/日) | 男3人組の友情話がメインではあるが、池脇千鶴が全部持っていく。気怠い生活感と深い情念を漂わせつつ、メイクして割烹に売り込みに行く姿には可憐な少女時代の片鱗を窺わせる。かつてのアイドル女優も、凄い役者になったものだ。 [review] | 寒山拾得, けにろん | [投票(2)] |
★2 | 俺たちは天使じゃない(1989/米) | 序盤から中盤にかけて、困ってしまうほどテンポが悪い。二人を聖職者と思い込んだ周囲の人物との会話のズレで笑いをつくるのがこの手の作品の真骨頂のはずだが、気の利いた切り返しが全然出てこない。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★4 | しあわせの隠れ場所(2009/米) | 何か酷いことが起こりそうな不穏なフラグか至るところに立っているのだが、そういった要素に安易に頼って過度にドラマティックにしていないところが素晴らしい。かと言って甘々のウェルメイドというわけでも全然なく、誠実なドラマづくりが感動を誘う。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★4 | 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020/日) | 結局、三島も全共闘も社会を変えることは全くできなかった。それを「敗北」と表現するかどうかは別にしても。 [review] | クワドラAS, けにろん | [投票(2)] |
★4 | ウエスト・サイド・ストーリー(2021/米) | 作劇構成はほぼ同じでありながら、’61年版が軽快な寓話性を帯びていたのに対して、こちらはリアリティを追求した分やや生々しくなった印象。 [review] | ゑぎ, けにろん | [投票(2)] |
★3 | トゥルーマン・ショー(1998/米) | ジム・キャリーの生来の如何わしさが作品世界にマッチしている。設定は面白いが、隠喩としての深みが物足りない。他人のプライベートすら消費する社会への風刺であるのは分かるんだけどね。 [review] | けにろん, ゑぎ | [投票(2)] |