[コメント] 太陽がいっぱい(1960/仏=伊)
犯罪映画としても、相応にサスペンスが効いていると思うが、やはり終盤にかけては危うさが露わになる過程を眺めている感が強くなってくる。海辺の陽光を浴びながら恍惚とする彼の姿を見るにつけては、切なさばかりが余韻として残る。
しかし、彼の動機が金や女ではなく、悪友に成り切ること自体にあるという補助線を引いた上で観ると、全体の印象が全く変わってくる。予め補助線を念頭において観るもよし、観賞後に一つ一つのシーンを思い返して意味を再発見するのもまたよし。
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