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[コメント] 卒業(1967/米)

久々に再見しての感想→こんなに笑える映画だったっけ?
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







マジメな優等生が壊れていく様が、こう言っちゃなんだが、愉快。ホテルでの挙動不審っぷり、ロビンソン夫人が服を脱いだら思わずおっぱい触っちゃう舞い上がりぶり。笑ったなあ。ロビンソン夫人の堂々たる態度と比較するとなおさら。

それが情事に慣れていくにつれていっちょ前になっていって、さらにはぶっ壊れていく。「エレーンと結婚する」と両親に告げる場面の壊れぶりに爆笑。その後はひたすら「結婚しよう」。エレーンの気持ちはよくわからんが、ロビンソン夫人の退廃的な態度はこれまた見事。

ラストシーンも「壊れっぷりが最高潮に達した瞬間」と捉えるべきものだったのね。10代の頃、この映画を初めて観たときに抱いた嫌悪感は、サイモン&ガーファンクルの楽曲とラストシーンから勝手に抱いていた印象とのあまりのギャップについて行けなかったから。自分もまだまだ純心だったってことか・・・。そんなことから考えても、この映画は、若さゆえの純情さから解脱して吹っ切れていく様を”卒業”として描いたものなのかも。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)YO--CHAN[*] 牛乳瓶 けにろん[*] ぽんしゅう[*] ボイス母[*]

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