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[コメント] クレイマー、クレイマー(1979/米)

「母親(メリル・ストリープ)の身勝手さが許せない」「理解できない」というコメントが多いことがちょっと意外です。もちろん僕も途中までは「なんて女だ!」と思って観てました。でも…
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







裁判のシーンでのストリープの名演を観ながら、どうにもならない鬱状態に追い込まれて逃げ出してしまった彼女の気持ちもじゅうぶんわかる気がしました。(これが「女性の自立」だとか説明されてしまうと確かに納得しかねますが…)そして、身勝手であることを十分自覚した上で、どうしても子供と一緒に暮らしたくなる気持ちも(僕には子供がいないのでこの点は想像に過ぎないけど)。

何より、夫(ダスティン・ホフマン)自身、妻が出ていったことについて自分に責任があることを認めており、争いながらも裁判中二人が視線を交わし、目で会話するシーン、夫が弁護士に「やり過ぎじゃないか?」と問うシーン、妻が夫に「(子供の)けがの件を持ち出すつもりは無かったのよ!」と弁解するシーンを見るにつけ、お互いに自分の過ちへの反省と相手への理解を持ちながらも争っていること、そしてどちらが勝っても子供にとって良い結果にはならないということのやるせなさに心が疼きます。

それから、子役(ジャスティン・ヘンリー)の奇跡的とも言える名演!フレンチ・トーストのシーンだけでなく、チョコ・アイスのシーンも秀逸です。

それにしても家庭を持つってたいへんだ。この映画を改めて観たことで僕の婚期はますます遅れそうです(笑)。

(評価:★4)

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