[コメント] フェリーニのアマルコルド(1974/仏=伊)
冒頭の”綿毛”にヤラレた。
過去というものは、どんなにがんばったところで決して再現することのないものだ。その不可逆性を十分に了解した上でこの映画は作られている。だからこそ、ここに描かれる人々がどれだけ楽しそうで活力があって幸せそうであっても、どこか切なさを帯びている。そして、切ないからこそ美しい。
彼の地では、今でも冬の終わりには春を告げる綿毛が舞っているのだろうか。舞っていてほしいものだ、と切に想う。
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