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[コメント] 北北西に進路を取れ(1959/米)

今になって観ると高揚感という点で正直物足りなさを感じてしまうが、それはこの作品を手本にして作られた数々の映画を観てしまった後だからだろう。観客を楽しませることに徹したエンターテイメントとしての完成度は高いと思う。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







プラザ・ホテル、タウンゼント邸、飲酒運転、国連本部、寝台列車、平原のバス停、オークション会場、別荘、ラシュモア山、…どの場面も強烈な印象。

観ている側は、タウンゼント邸の場面などでは主人公の歯軋りするような苛立ちを共感することができるし、時には主人公と共に、また時には主人公によっても(エバ・マリー・セイントが空砲を撃つ場面)、軽快なタイミングで「騙し」を味わえる。

「騙し」といえば、キャプランという人物が実は存在しないということは作中かなり早い段階で明かされる。最後の最後まで観客を騙しつづけてドンデン返しを持って来るような作品が少なくない昨今、「これでいいの?」と肩透かしをくらったような気になってしまうが、刺激が少ない分わかりやすさという点では観客に親切と言えるのかも(昨今のドンデン返しモノはリピーター狙いやレンタル前提としか思えないものがあり、個人的にはあまり好きじゃない)。

それにしてもロマンスの部分は不自然さを感じてしまうなあ。出会ったばかりで命を懸けてまで相手を助けたいと思うほど惹かれあうか?ケイリー・グラントはダンディというより、とってもスケベに見える(食堂車の場面など)。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)なつめ[*] けにろん[*]

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