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[コメント] ギルバート・グレイプ(1993/米)

当時はそんな言葉は存在しなかったが、まさにヤングケアラーの苦闘が題材。苦しい現実を赤裸々に描きながら、どこか温かみのある救いのある物語に仕立てるところがハルストレム流。
緑雨

20年ぶりの再鑑賞。

若きジョニー・デップ堂本剛に見えて仕方がないが、私心とストレスを押し殺し、翔けない姿がもどかしくもいじらしい。

そして若きデカプリオの憑依演技は本当に神懸かっている。真底苛立たされるが、それでもどこか愛おしく感じられる可愛らしさを備えている。

どこに行っても同じメンツに会ってしまう狭い町(ジョン・C・ライリーも若い!)に、大きな空に向かって伸びるタンクの鉄塔や、連なるトレーラーの車列が開放性をもたらす。

動かない母への愛憎を葬る躊躇いのない決断の炎が情念を昇華する。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)jollyjoker ダリア[*] ぽんしゅう[*] けにろん[*]

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