[コメント] マネー・ショート 華麗なる大逆転(2015/米)
どう考えても映画に向いているとは思えない題材を扱って、精一杯健闘している。結局誰も勝者にはなり得ない。その意味で「華麗なる大逆転」という邦題サブタイトルは的外れも甚だしい。
「描写」というより「説明」にならざるを得ない話題であるのは最初からわかっていること。が、いきなり登場人物がカメラ目線で語り出し、解るようで解らないたとえ話での説明シーン挿入で、若干の失望を禁じ得ない。
わかりやすい「敵役」を設定しづらい話題であることも、映画にするには苦戦材料。別にグリーンスパンを悪者にすれば済む話ではない。
まあでも、そんな逆風のさなか、よく頑張ってる。スティーヴ・カレルの偏屈な反骨心は見どころだし、投資銀行の連中のふわふわした当事者意識の無さ加減も空気としてよく表現されている。皆んなが皆んな、ある意味共犯者なのだ。良識があっても、止められなきゃ結局いっしょ。
まさかの徳永英明が奇妙にハマる。
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