[コメント] キャロル(2015/英=米=仏)
久々に映画らしい映画を観た。筋は数行で語り尽くせる程度のもの、セリフも最小限。だが、二人の視線と表情だけで世界が成立し、感情が痛切に伝わってくる。目が離せなくなる。
それにしてもルーニー・マーラの尋常じゃない可憐さ。切り揃えられた前髪がオードリー・ヘップバーンのようで。
ケイト・ブランシェットには娘への愛情という複線のベクトルがある一方、マーラには百貨店の玩具売場で見初めて以来ずっとブランシェットしか見えていない。そのアンバランスが危うさを生む。だからラストシーンにもむしろ不穏さを感じてしまう。
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