[コメント] 6才のボクが、大人になるまで。(2014/米)
エラー・コルトレーンの眼差しが12年経っても変わらないことに驚く。6歳時に撮影した際にはどのような青年に育つのか全くわからなかったはずなのに、まるで逆算したかのようにその表情を的確に捉えているという奇跡。
NHK「ファミリーヒストリー」の実録版みたいなもんなんだから見応えのなかろうはずがない。長尺ということもあるが、全編観終わったときには家族の歴史、人が成長することの尊厳に、胸いっぱいになる。
DV継父の件りが2回繰り返されたり、思春期の危うさを触りだけで留めあまり踏み込まずに描くあたりは長い年月をかけて脚本を手探りで進めていたに違いないことを考えれば理解出来るところだが、あまり劇的に振れなかったことでむしろ普遍的な家族のあり方と重ね合わせやすくなり、観客の共感を呼ぶ結果を生んでいるようにも思う。
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