そもそもの話になるが、ショーン・コネリー演じるソ連の艦長がどうしてアメリカに亡命しようとしたのか（しかも最新鋭の潜水艦をわざわざ伴って）が説明不足でよくわからん。「そんなこと説明なんかしなくても、ソ連よりアメリカの方が比べ物になんないくらい素晴らしい国なんだから、来たがるの当たり前じゃん」ってくらいの理由付けしかない気がする。アメリカ人ってつくづくシアワセだなあ。

それに、ソ連の潜水艦乗組員たちがまさにご都合主義的にロシア語喋ったり英語喋ったりするのも、いつものことながら呆れてしまう。ホントにああいうこと気にならないってのは理解し難い。

まあ、それはそれとして、ちょっと長い映画だけど、時間が経つのを忘れさせてくれる面白さはあった。敵味方が入り乱れていく展開がなにより面白いし、潜水艦モノではお決まりの魚雷とソナーによる攻防が見応えあり。それから役者がカッコイイ。コネリーもアレック・ボールドウィンも良いが、何より良いのがスコット・グレンだ。この人はホントにカッコイイと思う。