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[コメント] いとこのビニー(1992/米)

うまく肩の力が抜けている。上質なコメディっていうのはこういうのを言うんだろうな。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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バカにされながら奮闘する叩き上げ弁護士って構図はありがちだけど、この主人公の場合、変にコンプレックスが無いところがいい。動機は「いとこを救いたい」って単純なものだし、フィアンセにいいところを見せたいっていうのもあって、力みが無い。ヘタなサクセス・ストーリーになっておらず、淡々と頑張っていたら運も味方して、秘めたる実力で勝ってしまった、みたいな自然なところに好感。

マリサ・トメイ演じるフィアンセにしても、単純に「彼の力になりたい」って思いでできることをやってたら、何だかすごく役に立ってしまった、みたいな感じで、けっして必死になっているわけでもないのに実はすごくデキル女ってキャラクターが外見とのギャップもあって魅力的。

大体こういうお話の場合、「田舎から出てきたたたき上げ弁護士が都会のエリートと戦う」って構図が普通だと思うけど、この映画の場合、逆。舞台が南部で主人公はNYからやって来るっていう設定になっているのも、変に卑屈な感じがせずのどかな雰囲気が漂っている理由かな。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] べーたん

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