緑雨さんのコメント: 点数順
私の頭の中の消しゴム(2004/韓国) | カメラワークやエフェクトがやや煩く感じられるところもあるが、主演二人の感情にフォーカスした演出は悪くない。二人が暮らすあの家や、コンビニ、バッティングセンター、トランプでのマジックなど、舞台装置も印象的。 [review] | [投票] | |
バンビ(1942/米) | 想像以上のハードな作りに驚かされる。ラストなど、如何なる佇まいで捉えればよいのか些か戸惑うくらい。中立的な視点の保持には気骨を感じるし、シルエット化する作画演出なども古さを感じさせない。 | [投票] | |
接吻 Seppun(2006/日) | 人物設計の巧みさ。世間的には「異常」に属する人物像なはずなのに、自然に受け容れられてしまう。しかも全編ほとんど会話劇である。いや、ホントによく考えられて作り込まれている。 [review] | [投票] | |
イギリスから来た男(1999/米) | この程度のシナリオでもそれなりの見応えを創り出してしまうあたり、やはり演出力の確かさを認めないわけにはいかない。何よりもテレンス・スタンプの佇まいがよい。最初のアップカットから印象的で、目を離せなくなる。 [review] | [投票] | |
ミスト(2007/米) | 序盤から中盤にかけて、ステレオタイプな人物造形や、B級との境界線を踏むのか踏まないのか中途半端なパニック演出に、こりゃ駄目だと思いかけていたのだが… [review] | [投票] | |
アンナと王様(1999/米) | 港でのオープニングシーンから映像のホンモノ感に圧倒的に目を奪われる。ゆったりと象が行き交う市場の活気、壮麗な宮廷、夜会。お金をかけてこのような完成度の高い映像世界を構築するというのはとても志の高いことだと思う。 [review] | [投票] | |
スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(2007/日) | アヴァンタイトルのあまりの空回りぶりにはどうしようかと思った。斯様な事情でそうなったのかは知らないが、あそこで香取慎吾なんて大根を使ってしまうセンスを疑う。 [review] | [投票] | |
エリザベスタウン(2005/米) | プロット構成のユニークさと云い、これでもかと趣味丸出しで押し付けてくるBGMと云い、主演二人のスター性で辛うじてメジャー映画の体裁を保ってはいるものの、一般受けをハナから狙わず完全に趣味で作った映画、という印象。 [review] | [投票] | |
サウスパーク 無修正映画版(1999/米) | まずミュージカルとしての完成度には瞠目する。実に挑戦的な細部での表現も非常に面白いんだけど、80分の作品全体を通してみると毒が薄まり印象がぼやける。案外真っ当な主張に落ち着いてしまってるからか、それとも映画という形式に適合しにくかったのか。 | [投票] | |
プルート・ナッシュ(2002/米) | 特段新味はないけど、この世界観はけっこう楽しいし、それを楽しめばいい映画だと思う。 [review] | [投票] | |
抱擁(2002/米) | 時間軸交錯モノとしては決して新しくはないし、要らない演出もいくつか目につくが、全体の雰囲気は悪くない。 [review] | [投票] | |
あなたのために(2000/米) | 序盤のウォルマート暮らしから出産に至るあたりはたいへん映画的なシチュエーション。ナタリー・ポートマンの妊婦姿も実に絵になる。 [review] | [投票] | |
ディスタンス(2001/日) | 夏川結衣が印象に残る。他の出演者がどうしても「演技してないような演技」をしているように見えてしまうのに対して、彼女だけは本当に演技してないんじゃないかと思わされる自然さだった。これはけっこう凄いことだと思う。 [review] | [投票] | |
7月4日に生まれて(1989/米) | 一番の見どころは傷病兵を収容する病院の描写。惨めで屈辱感に満ちた感情の表出が秀逸。それにしても「大勢の観衆に向かってスピーチする」ことを「名誉」とするような精神性から全く抜け切れないあたり、結局自家撞着なんだよな… | [投票] | |
東京日和(1997/日) | 現在2007年。この映画が撮られてから10年が経ち、東京は、たたみかけるような大型開発で三たび変貌を遂げた。「ちょっと前の東京」がフィルムに収められているこの映画は貴重なものになってしまった。 [review] | [投票] | |
ファンシイダンス(1989/日) | 楽しめたけど、結局スタイルに終始してしまっているところがバブル期的というか。せっかく詳細に禅僧の修行生活をトレースしているにも拘らず、シチュエーションを借りている以上のものになっていない。 [review] | [投票] | |
プリティ・ウーマン(1990/米) | ジュリア・ロバーツという一人の女優の、最も輝ける瞬間を切り取っているということだけで価値はあると思う。 [review] | [投票] | |
ウォレスとグルミットのおすすめ生活(2002/英) | 「おやすみ」編での、羊の着ぐるみで頑張るグルミットのいじらしい姿が最高。 | [投票] | |
ウォレスとグルミット、危機一髪!(1995/英) | 作品の完成度は圧倒的に高まったが、『チーズ・ホリデー』のシュールさや『ペンギンに気をつけろ!』のマニアックさとインパクトに比べると、やや大人しくまとまってしまった感がある。 | [投票] | |
のらくら(1921/米) | 個々のギャグは標準以上のレベルで面白い(特に、背中で嗚咽しているように思わせて・・・のシーン最高)。が、冒頭の鉄道駅、ゴルフ場、舞踏会などの各場面が有機的に結びついていないせいか、振り返って印象がやや薄い。 | [投票] |