緑雨さんのコメント: 点数順
ジャック・サマースビー(1993/米) | 設定、プロットはとても興味深いのに、演出の凡庸さがスポイルしていて残念。前半はもっともっとサスペンスフルに撮ってほしい。それがあれば法廷場面での妻の複雑な感情がさらに痛切に立ち現れたはず。 [review] | [投票] | |
タリーと私の秘密の時間(2018/米=カナダ) | ワンオペ育児の壮絶さ。ヘッドホンしてベットでゲームに興じる旦那の姿に、今そこにある危機へのイノセントな無頓着さの残酷が表象される。 [review] | [投票] | |
月の満ち欠け(2022/日) | 佐藤正午の原作映画化作品としては『鳩の撃退法』に続いての鑑賞だったが、『鳩の撃退法』が小説のテイストをしっかり活かしていたのに比べて、こっちは原作のトリッキーさが失われて、すっかりベタな人情モノに変容されてしまった印象。 [review] | [投票] | |
ヘタなふたりの恋の話(2022/日) | 坂道と自転車、冷蔵庫、しろくまアイス。 [review] | [投票] | |
プロジェクトV(2020/中国=香港) | ジャッキー・チェン主演…なのだろうか。確かに、最初から最後まで画面には出ている。アクションもしていないわけではない。が、大した見せ場もなく、爆笑問題の田中裕二みたいになった容姿で管理職役に徹せられると、時の流れによる悲哀を痛感してしまう。 [review] | [投票] | |
あいあい傘(2018/日) | あいあい傘で歩く2人が水彩画風の画面に溶け込んでいくタイトルバックがユニークで好い感じ。 [review] | [投票] | |
ブリジット・ジョーンズの日記(2001/米) | 約20年ぶりの再鑑賞。2020年代基準のルッキズムの観点ではやや微妙なところもあるが、ダイバーシティ&インクルージョンの萌芽も感じられる。デスクトップのiMacが懐かしい。 [review] | [投票] | |
仁義なき戦い 完結編(1974/日) | 5作目ともなると、さすがに出涸らし感が否めず。特に前半部は、宍戸錠と松方弘樹の雑なキャラ造形がクオリティを下げているように思う。 [review] | [投票] | |
最高の人生の見つけ方(2007/米) | ジャック・ニコルソンもモーガン・フリーマンも、いつも通りといえばいつも通りなのだが、組合せの妙味は期待通りに楽しめる。二人部屋の病室での掛け合いのあたりが実は一番面白い。 [review] | [投票] | |
アウトブレイク(1995/米) | 今観ると結構な豪華キャストで、モーガン・フリーマン、ケヴィン・スペイシー、ドナルド・サザーランドあたりは、いつもとはちょっと違う一捻りあるキャラクタ設定で、意外に楽しめる。 [review] | [投票] | |
オリエント急行殺人事件(1974/英) | 映画としては特異な構成。最初の30分で登場人物の顔見せと状況設定の呈示、事件の描写は僅かで、残り90分ほどは尋問と種明かしで殆どポワロが喋っている。 [review] | [投票] | |
グリーン・カード(1990/米) | 本来交わることのなかった水と油の男女が反発しながらいつの間にか惹かれあっていくというロマコメの王道を押さえつつ、洒落た設定で新味を加える。正直ツッコミどころだらけのお話だが、だからこそ大人のおとぎ話として気分よく眺めていられる。 [review] | [投票] | |
セブン・イヤーズ・イン・チベット(1997/米) | 第二次大戦中のチベット・ラサの風景、文化を垣間見られる点で、まず興味深い。ロケ地はアルゼンチンが中心だったらしいし、考証的にどこまで正確なのかは知るよしもないとしても。澄み切った空気の希薄さが画面から伝わってくる。 [review] | [投票] | |
シャイン(1996/豪) | ジェフリー・ラッシュの憑依演技が圧巻。精神を病んだというより、幼児のように純化し、ピアノ演奏にのめり込む姿が心打つ。 [review] | [投票] | |
市民ケーン(1941/米) | 印象的なカットを挙げれば切りがないが、個人的には、最初の妻との食卓での切り返しを重ねることで、2人の仲が冷めていく様を表現する技巧に唸った。 [review] | [投票] | |
蜜蜂と遠雷(2019/日) | なんともストイックな映画。 [review] | [投票] | |
グーニーズ(1985/米) | 公開時、映画館で観て以来35年ぶり。当時中1だった自分も、出演している子役俳優たちと同じく今やアラフィフ。35年前に観たときの、あの興奮がすっかり色褪せているのではないか、恐る恐る再見したが、 [review] | [投票] | |
白い恐怖(1945/米) | 謎解き(夢解き)はショボいのだが、それを補う演出力。もちろん後年の切れ味はまだ感じられないまでも、シーンに違和感を埋め込む技はやはり巧い。 [review] | [投票] | |
蜘蛛の巣を払う女(2018/英=独=スウェーデン=カナダ=米) | 全編青白い色調。クレア・フォイをはじめ、登場人物の多くが黒を見に纏う中、シルヴィア・フークスの鮮やかな赤が映える橋のシーンが印象的。 [review] | [投票] | |
イエスタデイ(2019/英) | ダニー・ボイルのシャープな画作りと、リチャード・カーティスの心温まる作劇述の食い合わせは期待通りにマッチしていたと思うが、ケミストリまでは至らず。好感の持てる佳作に留まった感。 [review] | [投票] |