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緑雨さんのコメント: 更新順

★4ギルバート・グレイプ(1993/米)当時はそんな言葉は存在しなかったが、まさにヤングケアラーの苦闘が題材。苦しい現実を赤裸々に描きながら、どこか温かみのある救いのある物語に仕立てるところがハルストレム流。 [review][投票(4)]
★3誰がために鐘は鳴る(1943/米)狭苦しい洞窟セットや岩場での状況説明的なセリフばかりが続き、かったるくて仕方なかったが、後半は1943年という製作年を考えれば驚異的なスペクタクルに一転する。 [review][投票(1)]
★3ジェシー・ジェームズの暗殺(2007/米)オープニングは、流れる雲の早回し。かったるいダイアログの連続で、最初はこれをずっと観続けるのつらいなあと思っていたのだが、いつの間にかどんどん惹き込まれていく。ジェシー・ジェームズひとりがその場にいるだけで、場の空気が張り詰める。 [review][投票(3)]
★3仁義なき戦い 完結編(1974/日)5作目ともなると、さすがに出涸らし感が否めず。特に前半部は、宍戸錠松方弘樹の雑なキャラ造形がクオリティを下げているように思う。 [review][投票]
★3仁義なき戦い 頂上作戦(1974/日)このシリーズ、戦後の極道社会の変遷を局面ごとに辿っていて興味深い。前作『代理戦争』で政治化して繁栄を謳歌したヤクザの世界は、市民社会の成熟とともに"反社"として退けられていく。 [review][投票(2)]
★2俺たちは天使じゃない(1989/米)序盤から中盤にかけて、困ってしまうほどテンポが悪い。二人を聖職者と思い込んだ周囲の人物との会話のズレで笑いをつくるのがこの手の作品の真骨頂のはずだが、気の利いた切り返しが全然出てこない。 [review][投票(1)]
★4しあわせの隠れ場所(2009/米)何か酷いことが起こりそうな不穏なフラグか至るところに立っているのだが、そういった要素に安易に頼って過度にドラマティックにしていないところが素晴らしい。かと言って甘々のウェルメイドというわけでも全然なく、誠実なドラマづくりが感動を誘う。 [review][投票(1)]
★4ウエスト・サイド・ストーリー(2021/米)作劇構成はほぼ同じでありながら、’61年版が軽快な寓話性を帯びていたのに対して、こちらはリアリティを追求した分やや生々しくなった印象。 [review][投票(2)]
★4仁義なき戦い 代理戦争(1973/日)「のう、今の時代はよう、相手を取りさえすりゃあ勝てる時代じゃあらせんので」 [review][投票]
★4仁義なき戦い 広島死闘編(1973/日)「ワシが格好をつけちゃりますけん」 [review][投票]
★3トゥルーマン・ショー(1998/米)ジム・キャリーの生来の如何わしさが作品世界にマッチしている。設定は面白いが、隠喩としての深みが物足りない。他人のプライベートすら消費する社会への風刺であるのは分かるんだけどね。 [review][投票(2)]
★4ドライブ・マイ・カー(2021/日)179分の長尺に身構えて観たが、緊張感が途切れない。そして映画内で描かれる時間だけでなく、回顧される過去も含めた長い時の流れが丁寧に紡がれる。 [review][投票(2)]
★4仁義なき戦い(1973/日)戦後闇市のモノクロ写真が活性化されるオープニング。戦争で地下に押し込められていた人間たちの煩悩と暴力が、占領下の混乱の中爆発する。広島弁の独特の迫力と、津島利章の素晴らしく扇情的なテーマ曲が暴力活劇に色を添える。 [review][投票(4)]
★4ジョジョ・ラビット(2019/米)ポップな色調で描くナチスドイツの最期。他では観たことがない類稀なる語り口。 [review][投票]
★4アバウト・ア・ボーイ(2002/英=米=仏)約20年ぶりの再鑑賞。冒頭からヒュー・グラントの人物設定の非現実性や、シングルマザーに近づこうとする動機の説得力の希薄さに興醒め気味になってしまった。この20年くらいの間に、こういう如何にも作り物な設定を笑って眺める余裕が、社会にも自分にもなくなってしまったからかもしれないな。 [review][投票]
★4黄色いリボン(1949/米)冒頭、暴走する無人馬車をベン・ジョンソンが追いかけて捕まえるシーンの疾走感と迫力に圧倒される。他にも、バッファローの大群や、ジョンソンが単騎でシャイアンに追撃される場面、クライマックスの逃げる馬たちの物量など、見惚れる画面が満載。 [review][投票(3)]
★3アパッチ砦(1948/米)砦の牧歌的で家族的な雰囲気が微笑ましい。シャーリー・テンプルが快活で可愛らしく、彼女の魅力で映画が引っ張られていく。後半、消えてしまうのが残念。 [review][投票(1)]
★3クライ・マッチョ(2021/米)もしイーストウッドが監督・主演でなければ、映画史の波間に埋もれてしまいそうな慎ましい小品だが、それでもやはり感動してしまう。押し付けがましさは一切ないのだが、残そう、伝えようという意思を感じる。その想いが静かに響く。 [review][投票(4)]
★4サボテン・ブラザース(1986/米)んなわけない、が満載の脳天気さ。人を疑わない善良さで押し切って喜劇を成立させてしまう明るさが今の時代には眩しい。 [review][投票(1)]
★4パラサイト 半地下の家族(2019/韓国)「時計回りで」ってセリフ思いついた人、天才じゃないかな。 [review][投票(3)]