緑雨さんのコメント: 更新順
ダークナイト(2008/米) | アクションよりもむしろ”世界を描く”ことに注力している志向が見て取れる。そこが凡百のハリウッド大作との分界点なのだろう。 [review] | [投票(4)] | |
ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊) | 寓話としてとてもよく出来ている。こういう形で「父親の愛」を描くという着想は慧眼だと思うし、前半からコメディタッチの中に不穏な時代の空気を忍ばせていく匙加減もなかなか巧い。 [review] | [投票(2)] | |
美しい夏キリシマ(2003/日) | こんなにもひりひりとした肌合いの戦争映画は初めてだ。 [review] | [投票(1)] | |
マリー・アントワネット(2006/米) | 悪くない。たとえ「お菓子が美味しそうだった」という感想しかでてこなかったとしても、そのことが伝わるだけで映画として十分成功しているのではないか。 [review] | [投票(2)] | |
キサラギ(2007/日) | あまりにシナリオが勝ちすぎ。頭で考えて撮った映画、という印象がどうにも拭えない。 [review] | [投票(4)] | |
エレファント(2003/米) | 写真部の生徒と金髪の生徒が廊下で出会い、言葉を交わして写真を一枚撮る。その傍らを図書室の手伝いに向かう女子生徒が走り過ぎる。 [review] | [投票(3)] | |
運命じゃない人(2004/日) | アイデアだけの映画ではない。ダイアログ設計とキャラクタ演出の妙。 [review] | [投票(5)] | |
人のセックスを笑うな(2007/日) | 石油ストーブに火を入れる場面がとても印象的。そのシーンだけ繰り返し眺めていたいほど。 [review] | [投票(2)] | |
ハッシュ!(2001/日) | 何より傑出していると感じたのは、田辺誠一が実家に泊まるくだり。秋野暢子や光石研とのダイアログが滲ませる不穏さ。田舎における血縁のシリアスさを醸し出す緊張感が凄い。 [review] | [投票(3)] | |
となりのトトロ(1988/日) | ちょうどアニメを観なくなり始めた年頃に鑑賞。こんなアニメもあるんだ〜と激しく衝撃を受けた。それ以来観ていない。もう観ない方がよいかも。 [review] | [投票(7)] | |
天然コケッコー(2007/日) | 過去も未来も共有しながら時を過ごしていく”田舎”におけるコミュニティーのあり方を、映画という枠の中で抜群の説得性と理想郷的な好ましさを湛えながら世界構築していることにまず感心する。何より作劇臭さがまったく感じられないのがよい。 [review] | [投票(2)] | |
告発(1994/米) | 多くの意見と同じく、これがケヴィン・ベーコンの映画であることに同意する。「人格が破壊され心の芯まで怯えきった人間」というものをよく研究し、体現していると思う。 [review] | [投票] | |
レオン(1994/仏=米) | 随一のシーンを挙げるとすれば、買い物から帰ってきたマチルダが自宅での異変に気付いて足を止めずにレオンの部屋のドアの前で泣いて請う姿を、鍵穴越しに撮る場面だろう。 [review] | [投票(4)] | |
善き人のためのソナタ(2006/独) | 描かれている「状況」は非常に興味深いものだし、心打つ美談であることは認めるが、あまりにけれん味が無さすぎる。 [review] | [投票(7)] | |
コラテラル(2004/米) | 『ヒート』でも感じたのだが、マイケル・マンはLAという街の特性=無機性を非常に巧く映像化する。この映画でもたいへん魅力的。空撮の使い方なんかも実に適切だ。 [review] | [投票] | |
ルパン三世 カリオストロの城(1979/日) | 後の「ラピュタ」や「千と千尋」にも通ずる城の空間造形がやはり素晴らしい(対岸の荒れ果てた城跡も含めて)。屋根の斜面や水道橋、時計塔などの空間を生かしたアクションの設計も秀逸。 | [投票(1)] | |
アンナと王様(1999/米) | 港でのオープニングシーンから映像のホンモノ感に圧倒的に目を奪われる。ゆったりと象が行き交う市場の活気、壮麗な宮廷、夜会。お金をかけてこのような完成度の高い映像世界を構築するというのはとても志の高いことだと思う。 [review] | [投票] | |
スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(2007/日) | アヴァンタイトルのあまりの空回りぶりにはどうしようかと思った。斯様な事情でそうなったのかは知らないが、あそこで香取慎吾なんて大根を使ってしまうセンスを疑う。 [review] | [投票] | |
カポーティ(2006/米=カナダ) | フィリップ・シーモア・ホフマンのエキセントリックな演技も強烈なのだが、それを自然に受け止めてしまうキャサリン・キーナーの巧さには唸らされる。 [review] | [投票(6)] | |
リトル・ミス・サンシャイン(2006/米) | あまり好きになれない。最初の食卓でのシーンからクライマックスのダンスまで、すべてが作りすぎ、狙いすぎに思えてしまう。キャラクタも分かりやすすぎる。BGMのセンスと黄色いミニバスの押し乗りはいいと思うけど。 [review] | [投票(3)] |