[コメント] ギャンブラー(1971/米)
山あいの町。物寂しい歌曲と共に、雪、ぐっと冷える秋時雨が独特の空気感、寂寥感を醸し出す。ハマる人にはたまらない作品。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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主人公ともいうべき2人の過去は全く語られない。
語られないのは他の登場人物でも同じで、特に、1人で教会を建て続ける牧師、嫁として全く知らないこの町に売られてきた女アイダ(夫の方も名前だけしか知らない、そんな結婚)、そしてキース・キャラダイン演じる名もない、小金を貯めて売春宿に来た快活な青年。彼らの過去は?
もっとも本作には原作があり、その小説には彼らの過去が幾分なりとも語られているのかもしれないが、本作にはそれはない。
上の快活青年は、あるつまらないホントにつまらない出来事で命を落とすのだが、カメラは川に浮かんだ彼をじっと見続ける。そのシーンは忘れられない。つまらない死。
マッケーブもそうだが、死に様なんてカッコいいものではなく、無様<ぶざま>に死んでいく。
過去を語られることもなく、死ぬ時はあっさり死んでいく。人の死なんてそんなものかと思う。
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