悪魔はその醜悪な姿をさらけ出しオオッと目を見張ったが、お楽しみの゛神″は結局現れず、悪魔を倒したのは・・・、何というか、主人公ジェリコの゛信念″とも言うべきもの。

ロッド・スタイガー扮する神父がいみじくも言う、｢悪魔に打ち勝つのは神を信じる心だけだ｣→と言う事は、悪魔に勝つのは゛神″ではなく人間の心＝信念なんだ！

神に頼るのではなく自分自身で信念を持って！という新世紀を迎えてのメッセージ《新年は信念で（＾＾；》は良いとして、それならそれでもっと的を絞れば良かったと思う。

アクションものか、オカルトものか、メッセージものか、突っ込みすぎ。とにかく面白いものをブチ込む−そしてあちこち綻びが出て来る−というアンドリュー・Ｗ・マーローらしいと言えばらしいが。

蛇足：トマス･アクィナスという命名はいいとして、ジェリコとは！｢ジェリコ砦｣から 　　　取ったのだろうが、あれは反キリストではなかったか？単に｢堅固なもの＝意思を　　　変えない｣という意味で使ったのか？なんと安直な！