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[コメント] 巨星ジーグフェルド(1936/米)

「ショー」の面白さ、そしてその衰退について。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「ショー」とは、普通の人より優れた或いは違ったもの−歌唱、舞踊、曲芸・・・、そして容姿・・・−を持っている人を一般に公開する場。ジーグフェルドが最初企画した美女を一堂に集めた豪華・絢爛なショー「ジーグフリード・フォリーズ」は現在色々なものを見慣れた我々が見ても驚嘆する程だ。そして劇中、彼が言うセリフ「彼女にはこの衣装は似合わない、もっと個性を引き出す必要がある」−つまり、普通の人との差をもっと歴然とさせるという事、それが「ショー」という事だ。そしてそれらの人々を「スター」と呼ぶ。「スター」の出演する「ショー」、それを見たときの「驚き」「亡我」「夢」・・・ここに「ショー」を見る楽しみ・面白さがある。  今現在、TV、VTR他の発達により「ショー」を家で見れるようになった、わざわざブロードウェイまで足を運ばなくても・・・。又だれでもが「スター」に成り得る時代において「スター」と言う言葉も古くなってきた。  ジーグフリートは段段とストーリー性のあるものを目指していた。つまり「劇」これは「映画」に引き継がれて行き、今昨今その隆盛を見ているが、一方ブロードウェイは衰退して行っている。が、「生」でしか伝えられないものもあると思う。 次の時代には、どんなものが現れて来るのだろうか。 

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