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[コメント] ニーベルンゲン 第一部 ジークフリートの死(1924/独)

原典を読んでみたが、当然ながら格調高すぎ。下世話と言われるかもしれないが、フリッツ・ラングは物語の面白さというものをよく知っていると思う。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 それは、1つ挙げれば嫁と姑(しゅうとめ)の関係だ。ブルグント国王に嫁いだブルンヒルトと、国王の母つまり姑ウーテだ。ブルンヒルトの荒々しいガサツな性格が分かっているので、夫(国王)は言う、「母には、娘として接して欲しい」。しかし、ウーテが時間を過ごすのは実の娘クリームリヒトのみ。ブルンヒルトは気にもしていない。ウーテの思い。クリームリヒトの感情。

確かにこの「ニーベルンゲンの歌」の一大騒動を起こすのは、ブルンヒルトとクリームリヒトの女の対決なのだが、そこに至る迄のその裏に、上のような各々の思い、感情があった、と映画は幾つかのシーンで表現している。見事だと思う。 下世話過ぎるのか、当然ながら(?)原典にはそういうシーンは無い。

(評価:★5)

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