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[コメント] 紙の月(2014/日)

普通の主婦が道を踏み外し、堕ちて行く。そんな話かと思ったが、違っていた。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







元々から、道を踏み外している女だった。

何かの機会でそれが表に、行動に出て来る。女学生時代の寄付、今回は恋愛。

その目的を達成するためには、手段を選ばない。罪の意識がないというか、カッコいい表現をすれば、社会の枠にとらわれない心で自由に生きている、ともいえる。

どちらにせよ、普通の人間と比べ、何かが欠けているようだ。

可愛い若奥さんながら、少しやつれ、いつもすましている梨花(宮沢りえ:見事な演技!)は何を考えているのかと思いやると、不気味なコワい感じさえした。

ラストの逃亡は、化け物が本性を現した、ように思えた。

「一緒に来ますか」。この映画の中で一番マトモと思えた隅さん(小林聡美)に投げかけたこの一言が梨花のすべてを、この物語のすべてを表しているように思える。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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