[コメント] ミスト(2007/米)
あきらめるな、負けるな、屈するな。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ガク然とするラスト!陳腐な表現だがこれしかない。
このラストは一体何なのだ? これも運命ととらえるのか? それにしては余りにも早すぎる決断だったのではないか?
現代は情報化社会といわれ 情報が余りにも多く、また余りにも早く伝わる。その為、社会も次から次へと短時間で変化していく。 そして、それに対応する人間の方には、素早く情報を分析する能力、素早い決断が常に求められる。いつも、早く、早く、早くと。 希望なんてものは必要がないのだ。根拠のある 確証のあるものだけが求められるのだ。 現代人は日常的にそういう「毒」に侵食されているのではないだろうか。
作品では 狂信者の仲間に入らなかった主人公達、理性の人々であったが、彼らも現代の「毒」には犯されていたのではないか―早く、早く、この状況をどうするんだ?と。 余りにも結論を急ぎすぎた。 運命(さだめ)という言葉で自らの将来までも「分析」してしまったように思える。
更に考えるなら、フランク・ダラボンは そういう現代人の性急さを反面教師として見せつけたのではないか。 そうすると原作と全く違ったラストも、同じ主張、いや更に激しく主張をしているという事になる。
そう 「希望」というものの本当の大切さを言っているのだ。
いつまでも あきらめるな、負けるな、屈するなという事だ。
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