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[コメント] ジャズ大名(1986/日)

最初と最後が嫌いだ。最初のアメリカでのシーンは安手のマカロニウエスタンのようだ。最後はミッキー・カーティス、山下洋輔はギリセーフだが、タモリは要らない。原作を読んだが、映画化するとこうなるのかと、驚嘆した。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







小説は30ページの短編だが、映画と一つ一つ比較しても仕方がないので、止めておくが、思ったのは小説は小説の良さ、映画には映画の良さがあるという当たり前の事だ。

ただ、小説の方はテーマ(ジャズ曲の進化―と言ってしまおう)に終始したが、映画では音楽が有るので、そのテーマを具体化出来た(小説には随所に楽譜が付いていた)。更には、もう1つのテーマ(知らぬ間に世の中が変わっていた・・・)の掘り下げが映画では出来たということだ。

どういう事かというと、舞台設定(城の位置)は映画では駿河になっていたが、小説では何と宮崎になっているのだ!

後は言わずとも、この一言で私が驚嘆した訳が分かって頂けたと思う。

蛇足だが、役者に怪優財津一郎を起用したのは大きい。小怪優(この時は未だだが)本田博太郎も真面目な役で良かった。私としては、この2人が出ていなかったら観なかったかも。知る人ぞ知る異色作とは聞いていたが。

異色作としては5点でも良いが、最初と最後、詰まる所そういう表現をする岡本は私はそれほど好きではないので4点。

(評価:★4)

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