[コメント] 悲しき口笛(1949/日)
日本歌謡史に関わる映画としては、ひばりを世に知らしめた作として5点だが、映画そのものは3点。俳優では津島が、純情可憐な親思いの娘を好演。ハーモニカの松ちゃんは何と大坂志郎で、後世では考えられないカッコいい役をこなしている。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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さてひばりは映画出演3作目(主演は初めて)で、家城はデビュー2作目。本作は全国規模でヒットしたそうだから、家城にとっては良かったのではないか。ひばりはどんな形でも、出て来たであろうし。
映画の中では主題曲の他「別れのタンゴ(3番)」「ブギに浮かれて」と2曲を歌う。成人してからの‘切れ’はないが、12歳としては上手いというより、上手過ぎる。また、この「悲しき口笛」は歌詞を読めば分かるが、マドロスが忘れられない港の(商売)女の話だ。こんな歌を12歳の子供に歌わすなよ!それを十分に歌っているという所が、他の2曲にしても上手過ぎてちょっと異様な感じがする。
この映画の3年前('46)9歳の時にのど自慢大会で、子供としては上手過ぎるので選外となったという有名な話があるが、審査員たちも本当の所は、異様だと感じたのではないか。
先にも言ったが、「悲しき口笛」は男の歌なので男装は分かるが、タキシードにしたのは誰のアイディアか分からないが、強烈な印象を与える。タキシードに1点。
まさに‘スター誕生’の1作だ。
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